小児歯科
お子様の歯の健康は、身体の健康はもとより、心の健康にも影響します。むし歯は食生活の乱れによる生活習慣病だと考えます。 規則正しい、基本を心得た生活でむし歯はそんなにできるものではないことは40年もの小児歯科医人生で確信があります。 早くむし歯知らずの生活習慣をつけ、明るく、楽しい人生をおくりたいものです。 歯磨き指導・食事指導・フッ化物の利用・予防填塞(フィッシャーシーランと)などの予防処置も積極的に、総合的に進めます。
重要な乳歯の役割
乳歯は、将来的には永久歯に生え替わってしまいますが、 短い期間に
お子様の成長において様々な役割を果たしてい ます。 乳歯の非常に大切な役割としてまず、『噛む』事が挙げら れます。よく噛む事で、お子様の脳の発達にもつながり、 成長に必要な栄養分が効率よく摂取さ
れます。 また、もう一つの役割として乳歯の健康は『言葉の発音』 にも深く関係しています。幼児期には、たくさんの言葉を 学習します。
健康な歯を保つことで、正しいキレイな発音 が可能になります。 更に乳歯は永久歯の誘導にも関係しています。永久歯へ生 え変わる時期に、乳歯の根は吸収されて次に生えてくる永 久歯を誘導します。
その為、乳歯が早期に虫歯で脱落していると不正咬合の原因になる場合があります。乳歯は永久歯に比べエナメル質や象牙質も半分の厚さしかなく、虫歯になりやすい歯です。 大切な役割があるにも関わらず、乳歯を虫歯のまま放置しておく事は、将来の成長に大きく影響を与えてしまう可能性をがあります。大橋小児歯科医院では、お子様のお口の健康をお守りするために、定期的な健診をお奨め致します。
虫歯治療
赤ちゃんに虫歯菌をうつすのは、たいてい家族と言われています。その中でもお母さんが一番手多いです。 赤ちゃんに口移しでご飯を食べさせたり、親と同じ食器で食べさせたり、そのような行動をとることで、赤ちゃんに虫歯がうつってしまいます。 虫歯の無い子に育てるために、赤ちゃんに使う食器は赤ちゃんだけのものしておきましょう。もちろん周囲の大人のお口の中がきれいであることが大事です。赤ちゃんが生まれてからでは遅いのです。誕生前から、自分たちの口の健康を保つように心掛けましょう。
6歳臼歯とは
歯周病とは歯周病原菌の感染によって起こります。歯周病原因菌となる特異な細菌が歯周ポケットの中で異常増殖すると歯肉が腫れ,歯槽骨の破壊を起こさせるのです。
かみ合わせの中心となり歯ならびの基礎となります。
かみ砕く力も最大で、上下の6歳臼歯だけでかむ力全体の3分の1をうけもつと.言われ、その力はおおよそ60kgです。
こんなことで、6歳臼歯は..... 歯の王様と言われています。
●王様の歯にも弱点がある
(1) 6歳の臼歯は乳歯の奥に生えてくるので気がつきにくく乳歯とまちがわれやすいです。
(2) 顔を全部出すまでの期間が普通は、3~4ヵ月ぐらいかかり、かぶさった歯肉の下に物がつまりやすくて歯みがきがしにくい。
(3) 6歳臼歯はかみ合わせの溝が深く物がたまりやすい。
(4) 乳歯の1番奥よりもまだ後ろに生えるのでブラッシングが不十分になる。
(5) 上下かみ合うまでこすれない。だから、かみ合わせによる自然の清掃ができずによごれが.たまったままになりがちです。
(6) 生えてすぐの歯は、とても質が弱く抵抗力がない。歯の表面は生えてから2年ぐらいかけて硬く強くなるのです。
●虫歯から守るにはどうすればいいのでしょう。
(1) 歯みがきをする。
6歳臼歯は完全に生えるまでは、乳 歯より高さが低いため、普通にみがくとうまくみがけません。 クマさんのように、ほっぺた側に入 れ、1本だけ横にゴシゴシひっぱるようにみがきます。 6歳臼歯は、ちょこんと白い歯が見 えたら歯みがき開始です。歯ぐきもみがくつもりで、歯ぶらしは少し小さめのものがみがきやすいです。
(2) 食べ物 ・・・特におやつに注意する
6歳臼歯は、溝が深く食べかすがたまりやすいので、特にやわらかいもの(スナック 菓子)歯にくっつきやすいもの(キャラメル・チョコレート)は、かすがとれにくいので気を付けること。 おやつは時間を決めて、そして食べた後はうがいやお茶を飲んで、口の中がきれいになるように後始末をすること。
(3) フィッシャー・シーラントをする
シーラントとは、歯にある溝にプラスチックのような樹脂を流しこむ方法です。歯垢が歯の溝にたまるのを防ぎ、虫歯になりにくい状 態になります。もちろん、虫歯になった歯にはできません。 歯医者さんでしてもらえます。生えたらすぐにするのが効果的です。シーラントしてもしっかり歯みがきをするように、心がけましょう。
(4) デンタルフロスをする
歯と歯の間の虫歯を予防するには、糸 ・・・デンタルフロスがあります。 6歳臼歯が生えはじめたら、習慣づけを再確認しましょう。特に乳歯と永久歯の間に気をつけて下さい。
(5) フッ素入り歯みがき剤でみがこう
生えたての歯には、特にフッ素は有効です。歯医者さんで、フッ素をぬってもらうのもよいでしょう。