2015年7月 No.360 くりあー”発行30年
今月号で“くりあー”は360号を迎えました。実に30年間です。
昭和52年(1977年)11月に大橋小児歯科医院を開院したので今年で38年ということになります。開院8年後の昭和60年8月1日に当医院とそこに来られる患者の皆様との交流の場として創刊したのです。
昭和40年代の後半から50年代にかけて日本の子どものむし歯は社会問題になるまで深刻なものでした。いわゆる「むし歯洪水」の時代だったのです。歯の110番が設置された程だったのです。
上のグラフを見ればよくわかると思いますが、昭和50年代前後では日本の子どもの9割以上がむし歯で苦しんでいた時代が続きました。現在は3歳では8割以上がむし歯なしといったところまで改善されてきたのです。これが、院内誌“くりあー”の発行してきた30年間の日本のむし歯状況です。予防の成果が表れた時代だったのです。平成27年から10年間で3歳児の9割以上がむし歯なしにしようという運動が「健やか親子21(第2次)」の目標として設定されました。地域の子どもたちの口と歯の健康のために今後も貢献できるよう頑張っていきたいと思います。