2015年11月 No.364 歯の形成不全の調査をします。
お子様の歯の表面に白い斑点とか黄色く凸凹が見られるのが気になると言って、当院に来られる方が結構おられます。
そういえば、何十年も昔はほとんど気にならない程稀なものだったような気がします。むし歯が酷くてみえなかったのかも知れません。
近年、歯の形成不全の子が多くなっているのではないかという報告が欧米を中心として世界的になされているのです。
これらの報告を受け日本でも増えているのではと、日本小児歯科学会が全国調査をする事になり、当院も協力することになりました。
エナメル質形成不全と言って歯冠部を覆っているエナメル質が顎の骨の中で作られるときに何らかの病的な原因で正常に形成されない場合に白い斑点状の物から表面が歪になった物や,酷い場合はエナメル質の下の象牙質が黄色く露出している場合もあります。
その病的な原因としては
1.遺伝
2.乳歯の外傷
3.乳歯の根尖病巣
4.妊娠中の母体の病気、服用した薬の影響や栄養不足
5.子供自身の病気や服用した薬の影響
などが考えられます。
今回の調査は7歳から9歳の健常児を対象に歯の形成不全の状況を診察すると同時にその原因を調べるためのアンケート調査をおこないます。フッ素の過剰摂取も懸念されます。
調査対象になられた場合には是非ともご協力のほどよろしくお願いいたします。