2015年5月 No.358 気をつけたい子どもの誤飲事故 -薬の誤飲が最多に-
先日のNHKニュースによりますと、厚生労働省は、子どもが身の回りにあるものを誤って飲み込み手当てを受けた事故について、全国9つの病院を通じて毎年調べていて、去年3月までの1年間に起きた事故は531件と前の年よりも146件増えました。
飲み込んだ異物の内訳は、薬が96件と最も多く全体の18%を占め、次いでたばこが94件、お菓子の袋などのプラスチック製品が60件などとなっています。
厚生労働省によりますと、調査を始めた昭和54年以降、たばこを飲み込む事故が最も多かったということですが、喫煙率の減少に伴い、今回、初めて薬がたばこを上回ったということです。
乳幼児は、身の回りのあらゆるものを口に入れてしまうことから、保護者は誤飲する可能性のあるものを極力乳幼児が手にする可能性のある場所に置かないこと、及び大人が管理することが有効な対策です。
乳幼児の口に入るサイズはおよそ直径3cmといわれており、このサイズ以下のものには注意が必要です。お手元のお子さんの育児手帳の後の辺りに誤飲事故を防ぐためのページがあり、丸い穴が開けられています。その穴より小さなものは 誤飲の危険のある物なのです。改めて再確認して下さい。
また、万が一誤飲した場合の応急処置法が紹介されていますので、今一度読んでいただきたいですね。
特に報告事例も多く、重篤な事例に陥る可能性のあるタバコや医薬品・医薬部外品等の管理には引き続き注意を怠らないよう努める必要があります。
従来の危険なもの以外に、最近では、ボタン電池や小さな磁石、薬を飲んだ後のパウチなど危険な小さい物が子どもの手の届く範囲に転がっていないか常に目を光らせておく必要があると同時に、応急処置、いざという時に駆け込む病院そして、万が一の時は救急車手配する必要があります。
ー院長-