2016年11月 No.376 気を付けたい誤嚥
先日小学3年生の孫と一緒に食事をしていた時のことです。
こんこんと咳をするので、どうしたのと聞くと食事を喉に詰まらせてむせているようだったのです。かわいそうに、しばらく我慢していたら治ると言いながら私は食事を続けました。
しばらくすると、食事を再開し始めたので大丈夫?と尋ねると首を縦に振って一件落着といったところですが、ところで、お年寄りが食事の時に同じようになったら大変なことになることがあるんだよといいました。
若い人が喉を詰まらせたり、気管に水分など入ったら瞬間的に咳をして外に飛ばしてしまう
けれど、体力の弱いお年寄りなどは飛ばし切れず肺にばい菌と一緒に入って肺炎になることがあり、それが原因で死ぬことが多いんだと言いました。
食べたものが水分や固形物であれば胃の方に入り空気などの気体は肺の方にうまく交通整理しているんだよと教えました。
すると急に口の中に食べ物を入れたまま食事をストップし、困った顔をしたのです。どうして飲み込めばいいのか迷っているようです。
食道へ開くか気管の方へ開くかは脳が感じて自然に交通整理するから大丈夫だよと言いました。 すると、恐る恐る食事が再開されました。
ずいぶん以前にお年寄りになれば、歯磨きの時に歯だけでなく歯肉をブラシでマッサージして脳に刺激を与えることが必要だというようなことをこの“くりあー”に書いたことがありました。
ー院長-