2016年2月 No.367 改めてむし歯予防には甘いものを遠ざけること‼
2015年の東京都福祉保健局の報告で毎日甘い食品を食べている子どもとそうでない子ども間には、はっきりとむし歯の発生に差があったと報告しています。
日本では3歳児のむし歯罹患率を10%以下にと目標を掲げているのですが、東京都は、現在3歳児のむし歯罹患者率が12%と、全国に先駆けて達成目前の先進地域なのです。
その地域での【3歳児のう蝕(むし歯)の状況と歯科保健行動・生活習慣調査の関係】についての調査結果です。
3 歳児の歯科健診結果について回答の得られた 5,916 人に対し、う蝕の有無と歯科保健行動・生活習慣調査の結果を集計した。
【う蝕の有無と甘味食品の摂取状況】
甘味食品の摂取状況をう蝕の有無で比較してみると、う蝕のない 3歳児は、甘味食品の摂取を「週に1~ 2 日」と「ほとんどない」をあわせて 47.9%で、ほぼ半数であった。一方、う蝕のある3歳児は、「ほぼ毎日」と 「週に3~4 日」をあわせて 68.0%で、甘味食品の摂取状況はう蝕の有無との関連がうかがえる。と報告しています。
48%の子供が甘味食品を週1~2回以内でむし歯がなく。それ以上甘味食品を摂取するむし歯のない子どもは32%に過ぎなかったいうのです。
下の図は甘味食品の摂取頻度でむし歯罹患率を表したものです。
週1~2回の子どものむし歯罹患率は10.1%、ほとんど食べない子どもでは.4.5%で、この範囲の子どもはう蝕罹患10%を率ほぼクリアーしていることが分かります。改めてむし歯予防の決め手の大きな柱は甘味食品を遠ざける事だということが分かります。
ー院長-