2017年1月 No.378 「生活不活発病」に注意しましょう
生活不活発病とは・・・
「動かない」(生活が不活発な)状態が続くことにより、心身の機能が低下して、「動けなくなる」ことをいいます。
地震などの災害が後を絶たない日本、多くの人が避難所生活を強いられる中、介護を必要とする人が増え続けています。その背景にあるのが、“生活不活発病”です。動かないことで、筋肉や骨などが衰えたり、心臓や呼吸器などにも影響が生じ、放置すると、歩行困難、ひいては寝たきりになることもあるのです。
「使わない機能は衰える」というのは医学的には「廃用性萎縮」といい、生物学の常識です。現代の毎日の食生活では食物の軟性化が進み歯肉に対する刺激が少ないので歯肉炎が起きるのですよと指導しているのもそのうちの一つです。
飛行機で身動きできないまま何時間かじっとしているだけでもエコノミー症候群が問題になります。
それが及ぶ範囲が思いも及ばないほど広く、また低下の程度も驚くほどに大きいのです。
生命レベルでの心身機能の低下、個人レベルの活動の低下、社会レベルでの参加の低下といったものを包含した「生活の活発さ」なのです。
予防のポイント
○ 毎日の生活の中で活発に動くようにしましょう。
○ 動きやすいよう、身の回りを片付けておきましょう。
○ 歩き難くなっても、すぐに車椅子でなく、杖などで工夫をしましょう。
○ 避難所でも楽しみや役割をもちましょう。
○ 「安静第一」「無理は禁物」と思いこまないで。
これは避難所での生活不活発病予防のポイントですが、子育てのポイントにも当てはまりそうですね‼