2017年7月 No.384 8020達成者が50%以上に?
平成28年歯科疾患実態調査の結果が6月2日厚労省から公表されました。日本歯科医師会と厚労省は平成元年から「80歳になっても20本以上の自分の歯を保とう」という8020(ハチマルニイマル)運動を展開し今では日本国民の中にかなり認知される運動となって来ました。
この運動を始めた頃は女性の平均寿命が80歳を超え人生80年自分の歯で元気に長寿を楽しんでほしい(健康長寿社会)との思いがあったようです。しかし当初は80歳で20本以上の歯を保っている人は7%程度だったのですから50%を突破したのは私たち歯科界はもとより、関係方面の方々が一丸となって推進した8020運動による国民への啓発活動の成果の賜物であると、感慨深いものがあります。
『オーラルフレイル』を理解して、健康長寿を目指しましょう。
日本歯科医師会は、「8020運動」に『オーラルフレイル』という新たな考え方を加え、健康長寿のサポートを目指します。
『オーラルフレイル』は、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、かめない食品が増えるなどのささいな口腔機能の低下から始まります。早めに気づき対応することが大切です。これらの様々な口の衰えは身体の衰え(フレイル)と大きく関わっています。