2017年9月 No.386 歯の治療の行き帰りに浜寺公園へ
大橋小児歯科医院から大阪湾の方に歩いて数分の所に浜寺公園があります。
堺市西区から高石市の沿岸部にまたがる大阪府営の無料で遊べるとても広い公園で、3つの児童遊戯場もあり子どもたちは、診療の行き帰りに気軽に立ちよるのを楽しみにしているようです。
特に羽衣に近いタコ公園は小さい子どもに人気があります。もう少し大きな子には非常に大きな滑り台が人気です。
この公園は約5,500本の松林で有名ですが、百人一首に祐子内親王家紀伊 が
「音にきく高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れこそすれ」と詠んだ白砂青松の地でした。
当地を訪れた大久保利通の働きかけで1873年に日本最古の公立公園として開園しました。公園周辺一帯は大正から昭和初期にかけて別荘地として、夏期は海水浴場が大変な賑わいを見せたそうです。
太平洋戦争後から1958年までアメリカ軍に接収され金網で厳重に囲われた中で進駐軍の家族が大きな松の間に可愛い家が点在して住んでいるのを垣間見た人は少なくなりました。
撤収後わずか3年で泉北臨海工業地帯の埋立地造成が始まり、暫くの間は東洋一の規模を誇る海水浴場も姿を消しましたが、浜寺公園の松林の保存などを目的に浜寺水路が建設され、何とか往時を偲ぶことができます。園内には様々な樹木が植えられ、バラ園のほか、春には桜の花見客で溢れ、大阪みどりの百選に、また松林は、日本の名松100選に選定されています、
夏には日本のシンクロナイズドスイミングの発祥の地とされる府営浜寺プールで浜寺水練学校が開かれ、今年も真っ黒に日焼けした子が診療に来られていました。