2018年2月 No.391 白い大臼歯冠が保険適用になりました。
80歳で自分の歯を20本以上保とうという「8020運動」が平成28年には50%以上の人が達成したことを昨年この「くりあー」に書きました。30年前ほんの7%台の達成率だったものが「健康日本21」で平成34年までに達成するという目標だったのです。
そして昨年の12月には大臼歯のCAD/CAM冠(自然色の冠)が保険適用になったのです。小臼歯については数年前から適用になっていますからいよいよ日本人の口の中から金属がちらつく光景は過去の物へとなっていきます。
皆さんは気づいていると思いますが、子どもの口の中からアマルガムという銀色の詰め物がなくなって天然歯と同じ白いレジンが詰められるようになり昔に比べて本当に明るく健康的になっているのです。前の歯が黒いむし歯の子どもはほとんど見ることがなくなりました。
ハイブリッドレジンなので金属に比べると強度的には劣りますが画期的な進歩だといるでしょう。今までは金属アレルギーのある患者のみ保険算定可能だった大臼歯 へのCAD/CAM冠が、「上下顎両側の第二大臼歯が全て残存し、左右の咬合支持が ある患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等において下顎第一大臼歯に使用する場合」について保険算定が認められるようになったのです。
新しい治療法が保険診療に取り入れられ綺麗になれば、口の健康が益々意識されるようになり好循環になるのではないでしょうか。
今回の治療法は従来の歯の型を採る間接法に制限されていますが、立体撮影による光学的な型どりがすでに実現されていて、追っ付けそのようになっていくのではないでしょうか?