2018年11月 No.400 こつこつ“くりあー”400号
大橋小児歯科医院院内誌“くりあー”は昭和60年8月に創刊し、今月号で400号を発行することができました。33年4ヵ月もの間、数か月の途切れはあったもののそれこそコツコツ発行を積み重ねてきました。これもスタッフの皆さんそして患者の皆様方のご協力の賜物です。
この間に色々な事がありました。その中でも最も大きかった変化は紛れもなく大橋小児歯科の最大の課題だった子どものむし歯問題の解消だと思います。今では低年齢児にむし歯が少ないのはごく普通の事ですが、今から4、50年くらい前、前の東京オリンピック、そして大阪万博と日本は好景気で経済が良くなりそれに伴って子どもたちのむし歯の問題が酷く社会問題となっていました。経済が、文明が進めば避けることのできない文明病だとされた位だったのです。小学校に入学する子どもの95%以上はむし歯に罹患し治療が追っつかなくて毎日新聞沙汰になった時代だったのです。
それが現在では酷い時代に比べむし歯は1/10にまで減少したでしょうか。 むし歯の問題が影を潜め、今では子どもでも歯を支える歯肉の炎症が問題になって来ています。これが始まりで大人になった頃には歯周疾患にまで進み様々な生活習慣病の土台になっていることが指摘されています。
そのような事から紙面の内容もむし歯から他の方面に広がっています。
時代の変遷とともに変わっていきますが、大橋小児歯科医院が何を考えて
いるのか、今の状況をどのように対処していこうとしているのか、何か楽しい事、新しく分からないことを追求するなど患者の皆様との心の繋がりの一助になればとおもいます。