2018年4月 No.393 アジアで甘い飲料に砂糖税が広がっている
最近の日経新聞記事によると、タイ政府は17年9月に清涼飲料に砂糖の含有量に応じた「砂糖税」を課税した。インドでも17年に炭酸飲料に28%の課税。
インドネシア政府やベトナム政府も糖分を含む飲料への課税を検討しているようです。
東南アジアの国々では近年の経済成長による所得増で清涼飲料の消費量は拡大し続けており、インドネシア、フィリピン、マレーシアではこの10年で市場規模がそれぞれ倍増しました。
もともと東南アジアの国々では伝統的に暑い気候や辛い食事と会う甘い飲料が好まれてきたこともあります。
こうした砂糖摂取の増加により、肥満人口も増え続けている。WHOによると、東南アジア主要6か国では肥満度を示す国際指標「BMI] が10年前に比べて7㌽上昇しBMIが
25以上の「太りすぎの人はマレーシアでは18歳以上の人の43%に達する。これは日本
(同約27%)を大幅に上回る水準です。
肥満増加で社会的な負担も重みを増し、地域の医療支出総額の12%に相当するという事です。各国は医療費の増加に危機感を持つようになり、抑えるために動き出しています。糖尿病の罹患率がトップ10に入るシンガポールでは保険省が主導し20年までに国内で販売する飲料の砂糖含有量を12%未満に制限することで飲料大手7社と合意したという事です。
今回は虫歯の事に触れられてはいないのですが恐らく口の中はむし歯だらけの惨憺たる状態だと推測できるのです。