2019年7月 No.408 手足口病が流行しています
手足口病で診療をキャンセルする患児が目立ちます。この病気について少しおさらいをしておきましょう。
手足口病は口内や手足にできる水疱性の発疹が主な症状の病気です。例年夏に流行のピークを迎え、5歳以下の患者報告数が多くを占め、熱が出ることもあるウイルス性の疾患です。
通常は特に治療しなくても数日のうちに治ります。熱やのどの痛みがあるときは、その症状の薬が処方されます。まれに髄膜炎や脳炎などを引き起こすこともあります。以前に大阪で死者が出たこともあるようです。ひどい症状が出る前にきちんと医師の診察を受けたいものです。
家庭で気をつけることは
① 食べ物:口の中が痛いときは、しみないものを与えましょう。熱いもの、 塩味や酸味の強いもの、硬いものは控えます。
② 入 浴:熱がなく元気なら入ってもいいでしょう。
幼稚園・保育所・学校
行ってもよいかどうかは症状次第です。主治医の指示に従いましょう
くしゃみなどの飛沫や便を通じて感染するため、保育施設などで集団感染が起こりやすいです。厚労省は予防として、こまめな手洗い、排泄物の適切な処理のほか、タオルを共有しないことが重要としています。
こんな時はもう一度診察を
① 口の中が痛くて水分をあまり飲まないとき。
② 高い熱が3日以上続くとき。
③ 吐いてぐったりしているとき 「お母さんに伝えたい 子どもの病気ホームケアガイド」他参照