2020年1月 No.414 飛行機に乗ったら歯が痛んだ!!
先日。飛行機で旅行に行ったとき歯が痛くなって困ったと13歳の男子が受診しました。
付き添いのお母さんにお聞きすると相当痛かったらしく涙を出していたという事です。飛行場の売店で今治水を買って付けてやると何とか治まったという事です。
飛行機の中は標高2千メートル程の気圧に設定していて低圧のためむし歯の歯の歯髄腔に残っていた空気が膨張して神経を圧迫刺激して痛むことがあると言われています。
手荷物にポリ袋に入ったお菓子を持っていったらパンパンに膨張しているのを見たことがあると思いますが歯の中でも同じようなことが起きるとなれば痛みが出るのも納得できるでしょう。
その子の歯はそれ程大きなむし歯とか歯髄を治療中という事はなかったのですが、かなり痛かったようです。
しかし帰りの飛行では特に症状もなく帰って来られたという事でした。
今回の歯痛の本当の原因は定かではありませんがそのまま特に大きな問題もなく過ぎていく場合が多いのです。しかし大ごとになる場合もあり、飛行機のパイロットや宇宙飛行士はむし歯のままでは搭乗禁止だという事です。 気圧の変化で耳がおかしくなるのはしょっちゅうで、機内で飴を貰って唾液を出して飲み込んだり、あくびをしたりと苦労させられます。人によっては片頭痛に苦しめられるという事もあるようです。