2020年2月 No.415 なぜ子どもはシールが好き?
大橋小児歯科医院では以前から治療が終わった子どもにご褒美としてシールをあげています。ほとんどの子は喜んでシールを選び機嫌よく帰っていきます。
先日『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で「なぜ子どもはシールが好き?」が話題となっていました。子供の頃にシールを集めたり、ペタペタ壁に貼ったりして遊んだ経験もあるのではないでしょうか。ネットで調べてみると詳しく解説されていました。
達成感が得られるから
チコちゃんの回答は、「達成感が得られるから」という事でした。また、シールを貼るという行動がもたらす達成感は子どもにどんな影響を与えるのか解説していました。
シールが好きになりやすい時期は、「感覚運動期」と呼ばれる時期です。例えば、ティッシュを何枚も取り出すことで、ものを取り出す感触を得る。そんな時期にシールと出会うと、ベタベタするのりに興味を持つ。
感覚運動期の1歳半~2歳頃にシールを認識した子どもは、3歳頃から自分を表現するためにシールを使いだす。いろいろな柄や形があるシールは好みを表現しやすいアイテムですが、それだけではないという。
簡単だからこそ夢中に
この時期の子どもは、クレヨンで絵を描いたり、積み木を組み立てたりしようとしても上手くいかないことも多い。しかし、シールは貼って剥がしてが簡単にできるため、夢中になりやすいのです。
そうしたシールによる経験は、子どもにとっての成功体験となります。
様々なところにシールを貼るのが子どもの自尊感情にもつながっているため、『上手に貼れたね』とその行為を叱るのではなく、褒めてあげてほしい」としてテーマを締めていました。 子どもに人気のシールのご褒美についてあまり深く考えることもなかったのですが子育ての基本が詰まっているのに改めて考えさせられました。