No.015　サルにエサを与えないで下さい！－パートⅠ－

秋の行楽シーズンご家族そろって、あちらこちらにお出かけになります。当然、オヤツをたくさんリュックに詰めて行きます。子供達にとって本当に楽しいシーズンです。
動物園へ行かれるご家族も多いかと思いますが、ほとんどの動物園では”サルにエサを与えないで下さい”などと書いて、むやみ、やたらにエサを与えるのを禁止しています。それでも、ほとんどの動物園では、次から次へとお菓子類が投げ込まれています。子供達、いや大人も動物達が上手に食べるのを見るのが楽しみなのですから、ある意味では止めようがないと言ってもよいのかも知れません。
しかし、その事によって動物園の飼育係のオジサン達は本当に困っている筈です。
栄養のバランスを考えて、きちんと餌を与えているのですが、それがうまくゆきません。動物のクセも悪くなり、困ったものです。動物園では甘いもの好きに育てたくないなどと思ってもどうにもなりません。
動物達がどんなものを、どのようにして食べているのか本当に興味のあるところです。そこで 、動物園へ出かけられる時は、一度、食事時に行かれたらどうでしょう。私も昔、天王寺動物園へ動物達の食事時間をみはからって出かけたものです。動物園では栄養などきちんと考えて、規則正しく食事を与えています。
特に、色々な鳥を雑居で飼っている大きいオリの中ではエサを入れると大きい強い鳥から順番がきちんと決っているのがよく分ります。おサルさんなんかも、きちんとしたルールがあるのです。嘴が丸く曲がった肉食の奇麗な鳥が鶏の頭をつついているのですから本当に興味がわいて来ます。象さんの食べる物からその量の多いこと、またその食べ方などすべてが感動的です。
ところで、最近の人間の子供はどうでしょう。近所の友達と遊ぶのはいいのですが、どこのお宅へ行っても、おもてなしです。お母さん方、おたがいに訪れて来た子供達にいい顔をしようなどと考えているわけではないでしょうが何かおいしい物をと考えがちではないでしょうか。