先日、久しぶりに私自身の歯の治療に行きました。「えッー、歯科医でありな がらムシ歯!!」なんて言わないでください。私だって甘いものも食べれば、歯 を磨くのが億劫な日もあります。生きて行くためには色々なものを食べる必要が あります。歯科医だからといって特別な薬が手に入るわけでもなく、当然ムシ歯 や歯周疾患にかかる危険に晒されているのです。他人には、一生自分の歯で食べ られるように日頃から歯や歯肉の手入れをするように指導しています。しかし、 では自分の場合はどうなることでしょうか。あまり自信がある訳ではありません。 皆様と同じ立場にあるのです。まあ、しかし、入れ歯でモグモグなんてことには 絶対ならないはずです。歯の手入れのコツを十分心得ていますからネ!!
さて、私の歯の治療はどうなったかと申しますと、問題の歯は今から15,6 年前に冠をかぶせたのですが、数年前に擦り減って穴が開いてしまったようで、 舌でさわれば何か引っかかるなと気にはなっていたのです。そのうち、そのうち と思っているうちに少しずつおかしな感じになっていたのです。そして運命の日 が来たのです。何を食べたのか忘れましたが、ガブッと噛んだ瞬間、激痛が来た のです。これを広島では”歯がはしる”と表現するらしいのですが、まさに、激 痛が走ったのです。私は常々直さないと、と思っていたものですから今回こそは 致し方ないとあきらめ、日頃から親しくしている先生に電話をしてみてもらう約 束を取り付け、車で走りました。鎮痛剤でも飲んで、痛みを止めることもできた のでしょうが、これがきっかけとばかりに、急患として飛び込んだのです。親し い先生だからという甘えもあったのですが患者としては最も良くないケースで す。日頃、ムシ歯はじわじわ痛んでくるので物心さえつけば誰にでも治療をしな ければならないことぐらいは分かるので、ムシ歯には急患はないのだといわれて いるのです。しかし、激痛は突然やってくるのです、ネ!! だからムシ歯の急 患もあり得ますョ!!私の反省ですが、歯の病気は、絶対に自然には直らないの ですから少しおかしいなと思えばなるべく早いうちに処置してもらうべきだと つくづく思いました。私の場合は大人ですから十数年も持ちこたえていたのです が子供の場合は事態はもつと急速です。もはや早期治療というよりも、早期予防 を心がけるべき時代だといわれているのです。
[休診日] 木曜日・日曜日・祝日