先日、5歳の女の子がお母さんに連れられて来院しました。
虫歯の問題はそれ程ではないのですが、その子がひどい歯ぎしりをするので心 配で!!ということです。
夜中に子供がキリキリと歯ぎしりをすると大丈夫なのだろうかと気になって 眠れないほど、本当に心配です。
子供の歯ぎしりはまだかわいいものですが、大人の歯ぎしりは一緒に寝ている 人の迷惑になるだけではなく、歯ぎしりをしているその歯自体が擦り減り、歯の 周りの歯茎が痛めつけられ、歯はグラグラになり外傷性の歯周炎にまでなる場合 があります。とにかく、歯ぎしりは本人の問題と、周りの人にも迷惑をかける厄 介なものです。
さて、子供の歯ぎしりが心配で何とかしてほしいと来院される方がかなりの数 おられるのですが、はっきり言って、今のところ、時々特効薬が出たといっては ニュースになったりしていますが、ないのが現状です。
では、歯ぎしりの原因は何でしょうか。
子供の歯ぎしりの原因の一つは、精神的ストレスだといわれています。子供は 親の気がつかない色々なストレスを受けているようです。保育所、幼稚園、学校、 近所のお友達など子供達の世界をうまく泳ぐことはなかなか難しいようです。あ るいは、おうちで下に赤ちゃんができたとか、上にお兄ちゃんがいて思うように できないとか、お父さんとお母さんが何かしっくりいっていないとか様々です。 先ず、歯ぎしりに気付いたらじっくりとその子の日常生活を順を追って考えてみ ましょう。大人が考えて何ともないような事でも、小さな子供にとってはストレ スとなっている場合もあるのです。 それ以外に、噛み合わせの悪さも歯ぎしり の原因になります。睡眠中は体中の筋肉、もちろん顎の筋肉もリラックスしてい ますが、そんな時に顎を少し動かせた時に犬歯などある特定の歯が他の歯よりも 先にカチンと当たったりすると筋肉の緊張が発作的に起こり歯ぎしりとなると いうのです。これは猿での実験で確かめられています。ですから、歯ぎしりが起 これば早期接触などが無いか噛み合わせを調べて噛み合わせの調整をしてもら いましょう。また、歯の治療で詰めてもらったものが高すぎて早期接触が起き、 この噛み合わせの悪さが原因でストレスがかかり歯ぎしりとなる場合もあるか もしれませんネ!!
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