No.080 日本の虫歯が減らない理由
ここ10年乳幼児の重症な虫歯は減ってきたといわれています。しかしまだ地方 へ行けば重症な虫歯がいっぱいですし、都会での乳歯虫歯の減少の傾向が鈍化し てきているといわれています。またハイテク技術が進み、乳幼児の死亡率も世界 一低いわが国が、どうして虫歯だけ多いのか?ということで世界中の健康学者か ら不思議がられています。どうしてこのような状態なのでしょうか?これは現代 日本の構造的な問題が潜んでいるような気がしてなりません。忙しすぎると言わ れている日本人・社会経済的な問題・過労死の問題・健康保険制度の問題・環境 破壊の問題・あるいはフッソの問題などいろいろな要素がみえかくれしていそう な気がします。言うことで日本の虫歯が減らない理由について私の意見を書いて くださいということになったのですが皆さんも一度考えて見てください。ところ で、この「クリアー」で何回も書いてきたように先進諸国の中で日本だけが依然 として虫歯で苦しんでいることはご存知でしょうね。
これは本当に難しい問題だと思うのですが私はこのように考えでいます。 1.大半の日本人は自分の周りの人たちも虫歯を持っているし、また苦しんでい るのをよく見かけるので、自分も虫歯を何本か持っていて気にはなるが、特に取 り立てて自分だけが異常だとは思っていない。 2.多くの人たちは、歯科医院は虫歯などの治療をする所であり、痛くないとか、 特に日常生活に支障がないならあの嫌いな怖い治療にはできるだけ行きたくな い。 3.日本の健康保険制度は治療中心の給付で、予防には給付されない。そのため 虫歯などを未然に防ぐ努力がおろそかになっている。 4.歯科医師の中にも本当に虫歯が減ったら自分の仕事がなくなるのではないか と、虫歯の治療中心の歯科医療から抜け出せない。 5.日本人の一部の人を除いて、大半の人は未だに虫歯は日常生活の健康習慣の ちょっとしたポイントをついた改善をすることによって、本当に減らせるとは考 えていない。あるいはそのことを知らないし、知ろうとも考えていない。 6.世界的に虫歯予防の中心はフッソの普及に依るところが非常に大きいのです が、日本ではフッソによる環境破壊、副作用があるのではないかということで、 虫歯予防のためのフッソの普及が進まない。
以上のようなことが日本の虫歯が減らない理由だと私は考えるのですが、皆さ ん方は、日本の虫歯といった大袈裟な観点からからでなくても、自分の場合は、
そして子供、家族全員、そして隣近所といった具合に考えて見てください。