No.083 よい歯の分かれ道
先日、保健所へ3歳児検診に行ってきました。高石市の3歳児の虫歯罹患者率 は一時のひどい状態からすればかなり良くなっているのですが、どんどん良くな って来ているのかといえば今いちです。むしろ、最近また増えてきているようだ とのことです。
その様な状態ですから、3歳まで虫歯が1本もなかったお子さんでもまだまだ 安心できません。4歳頃になって虫歯になる子の数が急に増えだすのです。
そこで、今回は、4歳頃にとくに気をつけなければならない事についてお話し ましよう。
この時期にめだって増える虫歯は、歯と歯の間の虫歯です。歯と歯の間に少し くらいの虫歯ができて直接には見えないのでついつい油断してしまいがちです。 また、歯ブラシの毛先はそこまで届きません。歯ブラシでのブラッシングのほか に、糸ようじ、フロスを使う習慣をつけてほしいものです。時には薬局やスーパ ー、あるいは歯科医院で売っている歯垢染色液で歯の汚れているところを染め出 して磨き残しの場所を教えてあげましょう。
4歳にまでなれば練習さえすれば器用に歯ブラシが使えるようになります。い つまでもお母さんまかせの歯磨きは、そろそろ卒業する時期です。でも、仕上げ 磨きだけはお母さんがしっかりしてあげてください。 また、間食は時間を決め てしっかりあげましょう。このときに欲求不満にならないようにあげなければダ ラダラ食いの元になります。間食を上手に与える事はとりも直さず、子供の日常 生活のコントロールがうまくできるかどうかの分かれ道のように思うのですが どうでしょうか。
そして、この時期には顎の成長によって歯と歯の間にすき間ができます。顎の 骨のなかでは永久歯が出てくる準備が始まっているのです。しっかり噛んで食べ て顎が丈夫で大きくなるよう、顎の骨への刺激を心がけましょう。この事が、歯 並びがうまく行くかどうかの大事な分かれ道でもあるのです。