No.090 みなおそうお茶の効用を!!
みなさま、明けましておめでとうございます 新しい年、平成5年を迎え、今年1年皆様にとって健康で、実り多きよき年で
ありますよう、お祈りいたします。 昨年の12月号で「むし歯予防にお茶の効用を!!」というタイトルでお話い
たしました。ウーロン茶にむし歯予防効果がありそうだ。番茶にフッ素が多く含 まれていて歯の質を強くしてくれそうだ。という様な事を書きました。
先日(1月4日)の朝日新聞に食べるお茶、ふりかけにガムにお菓子に、とい うタイトルで記事が載っていました。ふりかけにガムや菓子。日本の伝統的な飲 み物、緑茶が最近、食べ物として見直されている。発がんを抑える、高血圧に効 く、老化を防止する、虫歯や口臭を防ぐ、果てはエイズの感染予防にも-と、お 茶の健康食品ぶりが強調されて、公的研究所や製茶メーカーが「食べるお茶」開 発に力をいれ始めた。と書いています。
もともと薬として中国から伝わったお茶には、繊維を含む炭水化物や蛋白質の ほか、渋みのもとになるタンニンやビタミンA、C,老化抑制効果のうたわれる E、など、体に有効な成分がたくさん含まれている。なかでも特に最近注目され ているのが緑茶に含まれているカテキン(植物中に含まれるタンニン類の母体の 総称)で、ラットを使った動物実験で、癌細胞の増殖や発生を抑制する作用が確 認されているのです。このようにカテキンの予防医学的効用が認識されるにつれ て、今までの飲茶方法では茶殻に残ったまま捨てられてしまうのです。そこで、 水に溶けにくいカルシウムやビタミンA,Eなどもひっくるめてこれらの成分を 体内に取り込もうと「食べるお茶」として直接的効果をねらったようです。
私はこの伝統的なお茶が見直されて積極的に活用することには大賛成ですが、 このお茶を直接食べるためには、やはり食べやすくするために砂糖などの助けを 借りることになるのは必定、あまりおもしろくありません。