No.092 パパ,ママ教室を担当して
先日、高石市の保健センターへパパ、ママ教室の担当で出張して来ました。パ パ、ママ教室と言うと少し分かりにくいかも知れませんが、妊婦教室と言えば、 ああ妊娠中に保健所、あるいは産婦人科医院で私も受けたといわれる方が多いと 思います。
最近では、子供の出産は夫婦の共同作業と言うことで、分娩に夫が立ち合うケ ースもかなりあるとテレビや新聞で知るにつけ、日本の若い夫婦も西欧並みに進 んできたものだと感心する次第です。
さて、私の担当のパパ、ママ教室ですが、5回シリーズの内の1回に歯科が入 っているのです。
参加された妊婦は20名程でしたが、かなりの数のパパも参加されているのを 目のあたりにして、私はやはりこれから生まれてくる赤ちゃんのために若い夫婦 は並々ならぬ入れ込みをしているのだなあと思いました。 その時のお話しは1 妊娠中の口腔の健康についての心得と妊婦自身が正しいブラッシングを身につ け、清潔な口腔を維持するためのお話し。
2 子供をむし歯から守るためにお母さんの役目についてお話しするとともに、 口腔の清潔法とブラッシング法を習得させる。などが目的です。
その時に同時に妊婦の口の中の検診もしたのですが、私がたまに休日診療で大 人の口を見る時とは大違いで、さすがほとんどの虫歯は治療ずみでした。歯もま あまあ奇麗に磨けていました。しかし歯肉の検査ではかなりの人が程度の差はあ りますが歯槽膿漏の気がありました。歯肉はいくらその時になってがんばって手 入れしても、すぐには良くなりません。普段の手入れが大切です。そして気にな ったのは、親知らずが少し顔を出してその周りの歯肉が赤く腫れている人が二人 も居たことです。肝心なときに大事にならないように妊娠6ヵ月位の安定してい る時にそおっと抜くなどの処理をしておくべきです。もちろん妊娠前に治療を済 ませておくのが理想です。