No.114 何でもしっかり噛んで食べる習慣を
この”くりあー”の記事の基盤の一つは日常生活のなかに口の中の清潔習慣を 子供のうちに、しっかりと身につけて欲しいと言うことでした。そして、今年は その上に何でもしっかり噛んで食べるたくましい食習慣をつけることを付け加 えたいと思います。
先日、新聞を読んでいると、最近、小学生の中におちびり、ではなく大きいほ うをおもらしする子が増えてきたと書いてありました。各家庭に水洗式トイレが 普及して、水洗式でないと不潔で気持ちが悪いので、ついつい我慢しているうち にお漏らししてしまうらしいのです。そういえば昔、ボットン便所が怖くて我慢 してきたとか、トイレに帰ってきたとか言う話を聞きました。つい最近のように 思うのですがこの診療所のトイレが洋式だったのでどうしてすればいいのか分 からなくてモゾモゾしていた子がいたくらいなのです。本当に世の中変わってき たものだと思い知らされました。それぞれのお宅で、トイレなど最新式で清潔で 健康的にされるのはなにも問題はないのですが、現在の日本では、いや世界国中 水洗トイレだけで済まそうと思えば一流のホテルのトイレだけを利用するとし ても不可能でしょう。やはり、人間の最大の生理現象に関してはどんな状況に面 しても処理できるように普段から訓練しておく必要があります。そういえば、夏 の水泳訓練で初めて遠泳に出る前に泳ぎながらおしっこができるように練習を しておくようにと言われたことがありました。
そして、このお正月、皆様のお宅のお子様はおせちを嫌がらずにみんな食べら れましたか。おせちを全部とは言わないまでも、最近の子供はあまりにも好き嫌 いが激しいようです。これも本当に小さい時の習慣にすぎないものが大半です。 過保護もほどほどにしないと、これも最大の生理現象の一つで、いざという時に 何とかならなかったらたいへんですよ。