No.126 スマイルコミュニケーション (そのII)
明けましておめでとうございます。 1996年が皆様にとって健康で実り多き年でありますようお祈りいたしま
す。 昨年は、お正月が明けたらすぐに阪神、淡路大震災、そしてオウム事件、金融
不安、不景気、そして最後に毒蜘蛛騒動などと本当にいやな出来事の多い1年で した。そんな社会情勢ではどうしてもみんなの顔も曇りがちです。
私たちは周りの人達の表情を見ながら、それと同調しながら生活しているので す。楽しそうにしている仲間と一緒にいると、自分まで楽しい気分になります。 ドラマを見たり小説を読んだりしても相手と同じ感情を経験することができる のです。
生理心理学者のディンバーグは他人の表情を見ているとき、その見ている表情 と同じパターンの表情筋の筋放電を、意識しないで起こしていることを発見した のです。相手が笑っていればそれを見ているほうも自動的に笑いの表情パターン を作り出してしまうのです。人が喜んだり、微笑んだりしているのを見ると自分 までうれしくなってしまうのです。 さて、他人にまで移るというスマイルです が、そのスマイルには最近色々な効用があることが分かってきたのです。
1笑いすぎてお腹が痛いと言うように、大笑いするときは、お腹の横隔膜を動 かしで呼吸をする複式呼吸をするので体にいいといわれています。2心から大き く笑うと、笑う前に比べて白血球の数が3割増えるといわれます。それだけ病気 に対する抵抗力が強くなります。3人がリラックスして笑っている時には、脳波 はアルファ波を出しているのです。記憶力を増したり、内向的な性格を積極的な 性格に変えたり性格改善に役だつといわれています。
今年は、いつも微笑みの絶えない1年でありますよう。そうであれば自然と健 康で明るい家庭はまちがいありません。
笑うかどには福きたる!!とは昔からよくいったものですネ。