No.132 甘味の楽しみ方-おやつVSデザート-
虫歯予防のために甘いお菓子は時間を決めて、だらだら食べない、甘いお菓子
と甘い飲み物の組み合わせは控えて、食べるときは楽しく!!などといつもお話 ししていますが、先日、「人生を豊かにする食べ方と生き方の本」という本を読 んでいると、甘味の楽しみ方という項目が目に入りました。
お菓子は食べたし、太るのは避けたし、というわけですが、甘味を、食べ方の 工夫で、太らずに楽しむ方法があるというのです。
私の診療室では、今までに、お昼のおやつ以外に甘いものを与えるのであれば、 いっそのこと食事の後にデザートとしてあげれば虫歯の危険性は少ないですよ とお勧めしてきました。これは食事時の唾液の出かた、その性状などによって食 べた後に糖分が残る量が少ないなどの理由からでした。
虫歯予防の面から、おやつ以外にどうしても甘いものが欲しくなればの場合で あります。たまたま西欧ではそのようなデザートの習慣があるようです。
一方、この本ではデザートは太る、おやつは太らない!?と脂肪蓄積という面か ら肥満防止のために食間時のお菓子を勧めているのです。
ここでは血液中のインシュリンと中性脂肪濃度は体の休息期においてその濃 度が上昇していて、脂肪組織に取り込まれて体脂肪となって蓄積されやすいから だということです。
肥満になるのはいやですから、やはりデザートも控えめにしなければならない ようですね。
洋風のデザートより和風のおやつを、時間を決めてということになるようです。
もちろん、血中にぶどう糖をしょっちゅう送り込むような、おやつのダラダラ 食いは、体脂肪が減ることを阻害するので避けねばなりませんと書いてありまし た。