No.140 明るく楽しい医院をめざして!!
先月初めのことです。5歳男児の治療のことでお母さんを診察室にお呼びして お話しをしました。お話しが済んで一息ついた時のお母さんのお話しです。 お 母さんがにこにこ笑いながら、今回の治療の予約は本当にうまくいきました、と おっしゃられるのです。どうしてですかとうかがいますと、毎回治療の日の1週 間くらい前から歯医者に行くのがイヤダ、イヤダと毎日毎日ぐずぐずいってしょ うが無いのに今日はうまく行きました、ということです。カレンダーをめくった ら突然今日になり歯医者の予約日となったということです。
その子はちゃんと歯医者の予約日の印を知っていたのです。しかし、今回は不 意打ちにあってしまったようです。嫌な思いをせずに済んでよかったね!と言う とニヤッと笑っていました。
そして、1週間ほどしたある日、違う4歳の男の子ですが、やはりお母さんと 歯磨きの事でお話しをしている時のことです、毎日歯磨きを嫌がって仕方があり ません、そして今日の来院日には先生に歯磨きをきちんとしていないことが必ず ばれるということで、この1週間ほどカレンダーの予約の印の上に紙を張って隠 してしょうが無かったんですよということです。
今回、2人の子のカレンダーにまつわるお話に、皆さんお子さんを診療所まで きちんと連れて来られるのに大変なご苦労をしておられるのだなあと感心もし、 また感謝の気持ちで一杯です。
子どもにとって、いや大人でも歯科医院へ行くことが歯を削ったり抜いたりと いったイメージが強く、どうも気分の良い所ではないようです。
しかし、これからの時代、健康は自分から積極的に手に入れるようなライフス タイルが望まれるのです。 実際、フィットネスクラブ、スイミングなど皆さん 熱心です。特に小児歯科では何とかもう少し明るく、楽しく、来院できるような 場所にしていきたいと思います。
そのためには、まず痛い治療、怖い治療の必要なむし歯などにならないことが 必要です。
やはり、予防ということになります。楽しく、予防の話や、処置を受けるとこ ろに脱皮して行く必要があります。