No.141 明るく楽しい医院をめざして-パート-患者と一緒に歳をとる-2-
4月は年度初めで多くの子供たちが保育園、幼稚園、小、中、高、大そして社
会人へと新しい門出を迎えるのです。 なかには、引っ越して新しい地へと旅立 って行きます。大橋小児歯科に来院しておられた人達みんな、元気で新しい人生 を歩んでほしいものです。
大橋小児歯科も開院して20年目を迎え、初めの頃ほんの小さな子供であった 人ももう大人になっています。
実際、赤ちゃんを連れて来院している人もいます。私はそうした熱心な家庭の 子供たちが確実によい歯で健康に育ってくれることを祈らずにはおれません。
祈るとはいかにも頼りない話のようですが、私たちの身体は生身であって、よ り良い生き方はあっても絶対は無いからです。
善かれと思うことを、きちっと実行することにつきるのです。 こと、むし歯についてはほとんど確実に予防することは可能だと思います。 歯肉、歯周の疾患についても、最近ではその予防、治療ともにかなり進歩して
きました。 しかし、やはり私たちは生身の人間であって、ちょっとした油断でこれらの疾
患に侵される危険に晒されているのです。 そのためにも、定期的に検診を受けたいものです。しかし年齢が上がってくる
と小児歯科に来院するのは気がひけるのかいつまで診てもらえるのですかと聞 かれます。
先日、親知らずを抜いてほしいと、昔の患者さんが来られました。歯が顎の骨 の中で水平に傾き、抜くのが手こずりそうです。
30分以上もかかってやっと抜けました。
終わった後、感染予防と炎症を抑えるための薬を飲んでもらったのですが、く すりが甘くて飲みやすいのでほっとした、小児歯科でよかったと言っていました。 これからは、もちろん子供の患者を中心にではありますが、もう少し大きくな
られた人達のアフターケアも積極的にすすめて安心して小児歯科に来院できる ようにしたいと考えています。患者と一緒に歳を取って行くのも良いのではとも 思います。