No.155 早くむし歯からの脱皮を!! -あなたの家庭は取り残されますよ-
先日、幼稚園の歯科検診に出かけました。 毎年の行事ではありますが、小児歯科を専門にしている私にとっては、一般の
子供たちの口の中の状態を知る格好の機会でもあるのです。 最近、子供たちの口の中は良くなった、むし歯が減ったと言われているのです
が、その割には、それ程良いとは決して言えないと思いました。 もちろん、痛んだり腫れたりといったひどいむし歯はほとんど見かけませんで
した。これを以って世間ではそう言っているようです。 むし歯の問題は、その原因と予防方法がかなりはっきりと解明されましたので、
本当にむし歯を作りたくないと考えるご家庭の子は確実に予防することができ ます。 実際、先日の検診でも大きなむし歯を何本も持っている子はほんのわず かでした。 それも、その子たちの昨年度の検診結果を見ると、もう既にむし歯 をチェックされていて、確実に進行させていたにすぎないのでした。
そういう意味では、悪くなるべくして、なっている、あるいはその子の家庭は 歯についての意識が約10年くらい遅れているのではないかと思われます。
10数年前にはそんな子がいくらでもいた事は25年以上も小児歯科専門で やって来た私の記憶にいやと言うほど生々しく残っています。
現在、むし歯に苦しんでおられるご家庭は、早くそのような状態から脱出する 必要があります。
今どき、もうむし歯予防の事は世間ではあまり問題視されなくなって来ている のをご存知ですか。
あなたの家庭は取り残されてしまいますよ!!
ちなみに、今年も6月、むし歯予防週間の月ですが、子供の雑誌を見れば必ず 大きくむし歯予防の特集が載っていると思いきや、ほとんど載らなくなって来て いるのが実状なのですよ。