No.162 お母さん、あなたは大丈夫ですか!!
昨年の暮れ、12月31日は高石市保健センターの休日診療の当番でした。
年の暮れということで毎年急患が多いと聞かされていましたが、やはり結構途 切れなく患者さんが来られました。 これまでにも、この”くりあー”で休日診療所でのことを書いたことがありまし た。
10年以上も前ですと急患の殆どは子供と相場は決まっていたのですが、最近は 子供よりも大人のほうが多くなってきていたのです。 はたして、今回は子供といっても17歳の女の子が最年少で、前の歯の虫歯が原因 で上顔面全体、目の周りまで腫らして、痛くて寝ることもできず本当に消耗しき ってやって来ました。 中には一足早くお正月のお餅を食べて、詰めていた金属が取れたとか、親知らず が急に痛み出した人もいましたが、10数人の急患の半数以上が歯肉を腫らして、 前日からほとんど眠れなかったという人達でした。 そして、その殆どは治療に行かなければと思いつつも、ついつい放置していてと か、歯槽膿漏で以前から何度となく腫れていたという方達でした。
おかげで、私の診療所では最近ほとんどすることのなくなった切開を何人もさ せていただきました。 歯が痛いので余計に出来なかったのでしょうが、口の中はべっとり歯垢が着いて いました。
私の診療所に来られる子供の患者さんには、口の中の手入れが悪いと、ついつ い小言をいってしまいますが、その殆どは、歯磨きはしていても、全体がきれい に出来てはいないことに対する指導ですから、その程度が違います。 今回の休日診療で思いましたが、最近では、子供よりもむしろ大人の方達のほう に問題があるようです。心当たりのある方はぜひとも、今年からは口の中の健康 を心がけてほしいものです。付き添いのお母様で口の中の事で心配事のある方は 気楽にご相談ください。