2003年9月 No.176 歯科保健が健康日本 21 に取り入れられて
タバコの消費半減目標がはずされたのが、マスコミで報道され、話題になっ ているのでご存知の方も多いかと思いますが、先ごろ厚生省が西暦 2000 年か ら始まる第三次国民健康づくり対策(健康日本 21)を発表しました。
従来から日本の健康増進策は、栄養、運動、休養の 3 本柱からなっていまし た。
しかし、今回の(健康日本 21)からこれら 3 本柱に加えて、アルコールと歯 科保健が採用され、これら 5 項目の生活習慣対策が提起されたのです。
歯科保健では、1砂糖を含む菓子類や飲料を1日3回以上飲食する習慣をも つ者を減少させることと、240,50 歳における歯間部清掃用具の使用者を増加 させることを努力目標にすると言うのです。
これらの事は、大橋小児歯科においてはもう既に20年以上も前から患者の みなさんに対しお話し、徹底をはかってきたことなのです。
今ごろになってということではありますが、歯科保健が健康増進、生活習慣 病対策に重要であると公に位置付けられたことは非常に意義あることだと思い ます。
具体的な目標の中に、3 歳児におけるむし歯のない者の割合を80%以上に すること。
12歳児おける 1 人平均う歯数を1本以下に減少させる。といったものが入 っています。
そのために1定期的に歯科健診を受ける。23 歳までにフッ化物歯面塗布を 受ける.3学齢期におけるフッ化物配合歯磨剤を使用する。4学齢期において個 別的歯口清掃指導を受ける。などが提唱されているのです.
これまで小児歯科医院など予防に積極的に取り組んで来たところでやられて いたことが、これからは一般の医院にも徐々に浸透し、歯科保健が予防医学の 柱になって行けばと思います。