2004年3月 No.182 関心が強い歯のホワイトニング
先日、歯のホワイトニングについての講演会に出かけました.
もう随分以前になったような感じがしますが「芸能人は歯が命」という事で話題になりました。顔の美白などと共に特に女性に根強い関心があるようです。
講師の先生が『ホワイトニングとかけて、インターネットのホームページと解く、心は、ドットコム』なんて戯言を言っていましたが、それ程、このテーマで講演をするとたくさんの参加者を集めるのです。インターネットと共にこの二つの話題は今の時代の関心をさらっているのです。
ホワイトニングとは歯を白く綺麗にする最近の歯科治療法です。別名審美歯科などとも言われています。
以前は審美歯科といえば、前歯にポーセレンの人工歯を被せたり、樹脂で歯の表面を一層覆うようにしたりする方法でした。現在の審美歯科の主流は歯を削るのではなく、自然の歯そのものを漂白する方法に変わって来ています。
大橋小児歯科でも、随分以前から、西欧先進諸国でいち早くその技術が開発され、話題になっていましたから、歯の色がどうしても気になるという人に、もう少し待てばあなたの歯ももっと白くすることができるようになるので、いましばらく削って綺麗に被せるのは我慢してはと言ってきました。
現在、日本では一種類の薬剤が認められています。その成分は、皆様もご存知の過酸化水素(オキシドールなどで知られています)なのですが、35%もの高濃度なので歯茎に付けば大変です。
最近ではもっと低濃度で、それも過酸化尿素が主流になってきています。もともと消毒剤として使われてきたもので、刺激も少なく、少しぐらいは飲み込んでも何ともないもののようです。しかし、残念ながら日本ではまだ認可されていないのです。
これはホームブリーチングと言って、歯科医の管理下で患者さんがそれぞれのお宅ですることができるのです。
インターネットで直接アメリカなどから取り寄せて治療しているところも出てきましたが、近々認可が下りそうです。