2004年9月 No.188 口はばい菌の入口
口には「ものを食べる」「息をする」という外からの栄養と空気を取り込む大切な役割があります。
その大きな役割によって子どもは成長発育するのですが、栄養や空気に紛れ込んで細菌やウイルスも口や鼻から浸入してきます。
むし歯と歯周病は口の中の細菌による病気の代表です。
ヘルペスウイルスは唾液を介して乳幼児の口に入り、のどや粘膜に住み着き感染するのです。そして発熱やストレスなど体調が悪くなると口の周囲などに小水疱を作ったり粘膜病変を起こしたりします。
インフルエンザも空気を介して口や鼻に入りのどや粘膜に住み着き、増殖するのです。
これら細菌、ウイルスの感染、発病を防ぐためには、先ずその進入を防ぐために、最近の付着していない新鮮で清潔なものを、きれいな手で食べることです。 インフルエンザが流行っている時期には空気中のウイルスを減らすために部屋の湿度を上げることも必要です。
次いで口の中に入って喉などに付着したものはうがいでその数、量を減らすことが肝心です。歯や歯肉の周りに増殖したものは歯ブラシで磨いて取り除くのが一番確実なことは常識です。
もう少し丁寧にやりたい人は、その上にうがい薬で洗い流すことです。
これぐらいが日常生活でできる範囲ですし、それ以上はむしろやりすぎでしょう。
ですから、「歯磨き」「うがい」「手洗い」が口に関連した病気を防ぐための三本柱といえます。
子ども専門の歯科医院では、歯磨きや歯の周りの食べかすを取り除くためのブクブクうがい、のどや粘膜にくっ付いた菌やウイルスを洗い流すガラガラうがいの方法、そして手洗いなど健康習慣の基礎をやさしくして指導しています。