2006年6月 No.209 成功させたい健康づくり運動-パート2-
先月は“健康たかいし21”を進める会合に出席したことを書きました。
そして、今日は大阪府歯科医師会館において「8020と健康増進法」~健 康増進法への地域歯科保健の取り組み~ というフォーラムがあり出席しまし た。
歯科の分野でこのところたて続けに大きな取り組みがなされています。
先ず、皆さまもご存知の平成元年以来の 1「8020運動」日本の高齢社 会における口腔保健の根幹をなす「80 歳になっても自分の歯を 20 本もとう」 というキャンペーンです。
続いて2平成 12 年からの「健康日本21運動」でわが国の人口、疾病構造 の変化に対応して歯科保健を含む生活習慣病をターゲットに1.壮年期死亡の 減少、2.健康寿命の延伸、および3.生活の質(QOL)の向上を目指して 健康増進のための総合的な国民運動で、歯科の健康づくりがその中に入りまし た。
そして今年の 3「健康増進法」です。前記 2 つはあくまで「こうなったら いいですよ、皆さん頑張りましょう!」というキャンペーンでした。
今回の「健康増進法」は「健康日本21」の趣旨を法律で定めて実現させよ うというものです。大阪府は厚生労働大臣の定める「基本方針」を勘案した健 康増進計画策定が義務づけられ、市は努力義務があります。
この基本方針の中に「歯の健康保持」が盛り込まれているのです。
歯科疾患が健康阻害要因であり、歯科保健・医療が健康増進要因であるという 法的位置づけが確立したのです。
自分の歯がきちんとあることは、五感である 1聴覚 2視覚 3味覚 4 嗅覚 5触覚 の機能を高めるのです。
国民のQOLの向上を歯科医療・8020運動は目指しているのです。