2007年2月 No.217 肥満に気をつけよう!! 日本の子ども、米並み肥満-米機関が警告-
インターネットで医療と介護に関するサイトを見ていたらこんなニュースが 載っていました。
米疾病対策センター(CCD)の調査結果によると日本の子どもたちは、米 国の子どもたち並みに太って来ており、心臓病や糖尿病になる危険性が増えて いる。「日本の子どもも食事や運動に注意する必要がある」と警告しています。
調査は、新潟県新発田市の7~15 歳の子ども 369 人を対象に 1991 年~95 年に行われました。その結果、血液中の総コレステロールは、男子が平均 167mg/dl
女子が 173mg/dl で米国の白人の子どもに比べてやや高かった。皮下脂肪の厚 さや、身長と体重から計算される肥満度は、米国の子どもと同程度だったよう です。
過去の調査では、日本の子どもの肥満度は米国のこどもに比べて格段に低か ったのです。そこで今回の調査の目的は日本では米国より心臓病患者が少ない 理由を子どもの時期から探るためだったのですが、逆に日本の子どもの肥満傾 向が明らかにされてしまったのです。
日本でも、最近子どもの肥満が目立つようになり、小学校によっては肥満傾 向の子どもを対象に教室を開いたりして、その対策が叫ばれていた矢先のこと で、他国から指摘され改めて事の深刻さが気になります。
子どもの頃からの肥満傾向は、大人になってもその傾向が続くのです。
これもまたアメリカでの女性看護師 5 万人に対して 6 年間に渡る調査結果で すが、テレビの視聴時間が長い女性ほど、肥満や糖尿病になる危険度が増すこ とが、米ハーバード大の研究チームが実施した調査で分かり、米国医師会雑誌 に掲載されました。
テレビを見ながらお菓子をつまんでいると太る、とよく言われますが、大規 模な調査で裏付けられたのは初めてだということです。
1 日当たりの視聴時間が 2 時間増える毎に危険度が 23%アップし、糖尿病が 発症する危険度も視聴時間が増えるとともに高くなったのです。
テレビを見る時間が長いほど、体を動かさないためエネルギー消費が減り、 食べ物のコマーシャルなどの影響でさらに食べる量が増えるためではないかと 分析しています。
お子さんともども肥満にはくれぐれも気を付けていただきたいものです。