2007年5月 No.220 ドライマウスが増えています。
大橋小児歯科医院院内誌“くりあー”は第1号から18年以上、紙面の体裁は同じでし た。今までに何回も紙面一新をと考えたことがあったのですが、なかなか実行できま せんでした。
今月号からカラー刷りとし、まがりなりにも何とか変更しましたが、まだまだ慣れ ていません、あまり焦る事もないので、ぼちぼち行きます。
さて、先日、朝日新聞に「舌と健康」という記事が出ていました。 ドライマウス(口腔乾燥症)が増えているようです。 この“くりあー“でも今までに何回も、子どもの食事中はできるだけ飲み物を飲まな
いようにと書きました。 もともと、食欲旺盛な子どもは唾液がどんどん出て何も食事中に水分を摂る必要が
ないのです。しかし、食事を早く済ませるためか飲み物で流し込むようにして食べさ せるお宅が多いようです。そうしているうちに、飲み物がなければうまく食べられな い子になってしまうのです。
もう少し大きな若者になると、ペットボトルを持ち歩く生活が普通という人が増え ています。口が渇く、ストレスや食生活の変化は現代病「ドライマウス」の人口を今 や
800万人まで増やしたというのです。
唾液の分泌量が減少して、口の中がいつも渇いた状態にある「ドライマウス」が進 行すると、歯周病や口内炎が引き起こされ、さらには全身の抵抗力が低下して感染症 にかかりやすくなるのです。以前は老化に伴う高齢者特有の症状とみられていたもの ですが、最近では若者でも珍しくないようです。「お茶が手放せない」「水なしには 食べ物を飲み込みにくい」という人は要注意です。 -院長-