2008年4月 No.231 やはり蚊に好かれる子がいるらしい!!
やはり蚊に好かれる子がいるらしい!!
秋の運動会シーズン、運動会の練習の後診療室へ来られる子もいます。いつもと違って短パンは活動的でひと回り大きく、頼もしく見えます。
診療台に上がって気がつくのですが、足の擦り傷の他に多いのが蚊に咬まれた跡がひどい子です。
どうして人によって可哀想なくらい咬まれるのかと考えてしまいます。
というのも、先日、私は久しぶりに寝ている時に足の指などを蚊に咬まれ一晩中痒くて寝られなかったのです。子どもたちもさぞ寝苦しかったであろうと思ってしまいました。・・・
9月29日の朝日新聞に“秋蚊本番”という記事が載っていました。そこで少し蚊について調べてみました。
先ず、蚊が何によって人や動物を探し当てるのかということです。
①呼気から発散される炭酸ガスを遠くからキャッチする
②皮膚の匂いをキャッチする
③体温のあたたかみをキャッチする
という3要素を総合したセンサー機能を蚊は備えているのです。
ですから比較的体温の高い、そして若い子どもの皮膚の匂いをすばやく感知するのでしょう・・・子供はやはり狙われやすいようです。それにしても特に好かれる子がいますがどうしてでしょうか。
私はその日はお酒を飲んで体温が上がっていたのでしょうか・・・
大人の場合、スポーツなどで炭酸ガスや汗の匂いをおおいに発散させ、ほてった体でビールなど飲めば(炭酸ガスがまた増加する)、蚊にはまたとない攻撃対象になるのです。
また一般に汗かきの人は非発汗性体質の人より刺されやすく、女性は体温が月のうちに微妙に変わることから刺されやすい時期があるといえます。
先日から熊が民家に現れケガを負わせたとニュースになっていましたが、熊は恐ろしいけれど、人間を襲うのは本当に稀なことです。
それに比べ、蚊は特にメスの蚊は人間や動物の血を吸って初めて生き延びていけるのですから、それこそ本当の吸血鬼ということができます。くれぐれもお子様を吸血鬼から守って上げてください。
-院長-