従来大人の人が歯を失う原因はむし歯でした。
近年、日本人の口の中に対する関心が高まるに連れむし歯が減少し、皆様の口 の中が少しずつ綺麗になって来ています。
といっても、それは従来のむし歯が原因の歯の治療や放置されたむし歯の惨状 が減って来たということでしょう。
そこで、今までむし歯の陰で分かりにくかった歯肉の状態が見えるようになっ たのだと思いますが、歯肉に炎症がある、あるいはもう少し進行して歯周疾患に 罹っている人が目立ってきました。
特に最近では、歯周疾患とたばこの問題。歯周疾患と糖尿病、生活習慣病との 関連性などが注目されるようになり一気に関心がもたれるようになったのです。 また、8020運動が浸透するに伴い、80歳時点で自分の歯が20本維持するにはむし歯の手入れだけでは到底達成できない事が分かって来たのです。 平成17年の8020推進財団が実施した「永久歯の抜歯原因調査によりますと、歯 を失う原因のトップが歯周疾患(41.8%)とむし歯が原因(32.4%)を抜いていました。 むし歯対策によりかなり状況が良くなった今、歯周疾患対策が望まれます。

-院長-