平成14年から、厚生労働省が示した一定の基準を満たしている場合、その学会 認定の専門医であることを広告できるようになりました。現在では、医科50、歯 科4の専門医資格が認められています。
歯科の専門医は現在、1口腔外科専門医、2歯周病専門医、3小児歯科専門医、 4歯科麻酔専門医です。
大橋小児歯科医院の院長は小児歯科専門医制度ができた平成17年の発足と同 時に専門医の資格を取りました。
制度の本来の主旨は、国民がより的確に医療機関を選択できるための情報提供 であったのです。
しかし、国民が資格の存在を知るにしたがって、その質も問われ始めています。
一方、専門医の中からも、専門医の資格認定の基準を見直す必要があるとの意 見や専門医となるメリットがどこにあるのかなど、いくつかの課題も浮かび上が っています。
現在、小児歯科専門医は小児歯科学会会員4,363名中957名(平成20年6月末) で、そのうち大学に籍をおいていない者は757名です。
標榜科名については、平成17年医療施設調査によれば、歯科診療所数は全体で 66,732施設であり、歯科が65,522施設、矯正歯科が19,142施設、小児歯科が33,677 施設、口腔外科が14,282施設です。
歯科医院の約半数が小児歯科を標榜していることを考えると、標榜科名が国民 の医療機関選択の情報として十分なものではないとも思われます。
日本全国を1,000人未満の小児歯科専門医で子どもの患者さんを診察する事は 不可能ですから、小児歯科を標榜する先生方に専門医の立場から最新の知識と技 術を普及しリードしていかなければならないと思っています。

-院長-