2009年1月 No.280 窒息事故を起こさないために
先月、千葉県の小学6年男児がパンを喉に詰まらせて死亡したというニュース がありました。 学校の給食のパンを喉に詰まらせたというのです。
先に兵庫県で1歳男児がこんにゃくゼリーで窒息死した事は記憶に新しいこ とです。 窒息の事故は、交通事故を抜いて、不慮の事故死の第1位(平成17年 人口動態統計)となり、高齢化とともに増加が予想されます。
これらの食べ物は日常茶飯事どこででも起きかねない事件です。
このように喉に物を詰まらせた時の対処法を普段から心得ておく必要があり ます。喉を詰まらせたら、先ず咳をさせて吐き出させる。
それでもだめな場合の対処法:いかに早く気づいて適切な対処をとることが重 要です
まず第1 に周りの人を呼びましょう。ひとりで対処するのは危険です。 2指で掻き出す :大きく開口させて、異物を横にずらして呼吸を確保します。
それから、異物を取り出します。タオル等で指を巻いて噛まれないようにしましょう! 31歳未満の場合は背部巧打法(はいぶこうだほう)身体を前屈して頭を胸より低くします。そして、背中の肩甲骨の間を数回手首で叩いて、異物を排出します。
4119番通報 :電話番号を聞かれますので固定電話でかけましょう。 51歳以上の場合はハイムリッヒ法(腹部突き上げ法)
背部から両腕で上半身を抱え、右手の拳を握り相手のみぞおちに右手を 置き両手を添えて下から上へ腹部を勢いよく圧迫して腹圧をあげ、胸腔の圧 をかけることにより、強い呼気をおこして吐き出させます。
6掃除機での吸引:掃除機のノズルを口から挿入して吸引除去します。 口にノズルを挿入してからスイッチを押して一気に吸引しましょう。 専用の吸引ノズルもあるそうです。
-院長-