2009年11月 No.290 成人歯科健康相談に行ってきました。
先日高石市の「成人歯科健康相談」に出務して来ました。
私は小児歯科専門医ですが、何年か毎に当番が回ってきます。
普段は子どもばかり診療しているので現実の大人の方がどんな状況なのか、またどんな事で悩んでいるのかあまり知らないのが実情です。そういう意味では現状認識のためにもこの出務は楽しみにしています。
最近の子どもたちの口の中は以前に比べて本当に良くなってきているのですが、それに比べて大人の方の口の中は以前とあまり変らない状況です。
それでも相談に来られる方は口の中に関心があり他の一般の方に比べればいい方なんですよと歯科衛生士の方が言っていました。
1時間半足らずの間に8名が相談に来られ、殆どの方は殆どの歯を一応は治療済みですが歯肉の周りが赤く腫れ歯周病に罹患していました。
そんな中、10数年前に口の中の歯全部を自費診療で完全に治療したという方が最近久しぶりに歯科に行ったら歯石がひどく歯周病だといわれ、この2ヶ月3回歯石除去に通っているのですが治療が下手なのか痛くて我慢ができないと相談にこられたのです。
本人は非常に熱心で口の中を手入れしたいと考えているのですが痛い。歯石除去をされた医院は非常に丁寧にきれいに処置をしておられるのが見て取れるのですがどうも両者がうまく噛み合っていないようでした。
処置をする側はやはり患者の身になって、痛くならない程度で何度も治療を進めなければとつくづく感じました。残念ですがその方は明くる日の治療はキャンセルしてしまったはずです。
気を取り直して後の処置を続けてほしいものです。
私の医院でも同じような事にならないように気をつけなければと思いました。
-院長-