2010年2月 No.293 動物園のライオンは切れ痔で苦しんでいる
子どもはウンチが大好きです。なぜかウンチの話をすれば興味を示します。
先日小児歯科の研修会がありスタッフと出席しました。
特別講演はウンチについてのウンチクのあるお話でした。
歯の形はその動物の食べるエサの種類から、動物の肉や魚を主に食べる肉食動物、植物の草木や果実を食べる草食動物、その両方を食べる雑食動物に分けられそれぞれの特徴があります。
ライオンの歯
動物によってウンチの形・量も様々です。
色々なウンチの中に骨々のウンチが出てきたのですが、さてなんという動物のものでしょうか? と話が進んできたのです。
それは、動物園で飼育されているライオンのウンチでした。野生のライオンは、骨はあまり食べないのですが、動物園のライオンの餌は主に鶏肉です。肉食動物であるライオンには鳥の骨を噛み砕いて咀嚼する歯が備わっていないのです。
骨付きの肉を口に入れてしまうと、殆ど噛まずにそのまま飲み込んでしまいます。骨は消化されずにそのままお尻からウンチとして排泄されるので、肛門を出る時に傷つけるのでほとんどのライオンは切れ痔になっているという事です。
それぞれの食性に応じた食べ方をしないと思わぬところでとんでもないことになるのです。人は雑食性です。色々なものをしっかり噛んで食べないと思わぬ事が起きるでしょう。
-院長-