2011年1月 No.304 児童虐待に気づいたら
11月は児童虐待防止推進月間です。
今月診療所の待合室にポスター、そして玄関に大きな幟を立てています。
私は高石市歯科医師会から高石市要保護児童対策地域協議会の委員として会議に出席しています。
児童虐待の内ネグレクト(育児放棄など)がある場合極端にむし歯が増えることが当然考えられます。また、身体的虐待なども口、顔面などを通し子どもの身体を直接みる立場にいますから、異常があればいち早く気付く事ができます。
現在の児童虐待防止法では、医療従事者など虐待を発見する可能性の高い立場にいるものは、歯科医を含めて、もし異常に気付いたら、あるいは、疑わしい時は高石市子育て支援課(家庭児童相談室)に通報する義務が課せられています。
大橋小児歯科では実際に通報した例はありませんが、常に子どものためにそれなりの体制で臨んでいます。というと、先生はいつも患者の子どもをそんな目で見ているのかと思われるとなんだか嫌なものです。
大切なお子様を預かるのですから、その要望に沿って大切に丁重に治療しなくてはと常に考えて診療に、行動にのぞんでいます。 それにしても、最近の子どもたちは家庭で甘く育てられ我慢するようなことが殆どないようです。
そのような子どもの治療でも、少しは我慢してもらわなければ治療は進みません。泣き叫ぶ子どもの治療はそれ自体が虐待だと言われかねません。
実際、一部の外国では、泣き叫ぶのを避けるため、ほんの小さな痛くもない治療でも全身麻酔下で行う、極端な例があるのです。
小さな子どもの命を未然に救うため、虐待の早期発見・支援のための活動を1進めなければなりません。ご協力をお願いいたします。
-院長-