2011年3月 No.306 お餅で喉を詰まらせたとき
今年も東京都でお正月に8人もの人がお餅で喉を詰まらせ亡くなったようです。
こんにゃくゼリ-は危険な食品として排除されましたがお餅は伝統的な日本の食材として別格です。
お年寄りが多いのですが小さな子どもも十分気を付けてあげて下さい。
以前にも書きましたが、もう一度対処法を復習しておきましょう。
①まず咳をして吐き出すことを試みましょう
②何とか掻き出せるように努力しましょう
口の中におもちが見えた場合には,指でおもちが取れるかどうかまず試してみましょう。指にガーゼを巻いて口の中をふき取るようにしてみてください。
その際には,入れた指が噛まれないように,布や箸を口の隅に挟みこみます。
③背部叩打法(はいぶこうだほう)でおもちをだしてみましょうできるだけ頭を低くさせた上で,横向きに寝かせ,腹ばいにして,肩甲骨と肩甲骨の間を,平手で強く素早く4~5回叩きます。
④ハイムリック法でおもちを出してみましょう
後ろから上半身を抱くようにして,右こぶしをみぞおちにあて左手を軽く添え,4回力強く手前に引き上げる様に,上腹部を圧迫します。この方法は,10歳以下の子供には,内臓破裂を起こす可能性があるので使わないで下さい。
⑥ 除機でおもちを吸出してみましょう
口を大きく開けてあごを挙げ,のけぞらせるようにして、掃除機の先端部分に細いノズルをつけてスイッチを切った状態で口の中に入れます。口と鼻をふさぎ,出力レベルを最強にしてスイッチを5 秒程度入れて切ります。この操作を数回試みてください。唇や舌が吸い込まれないように箸や指で押さえることもひとつのコツです。
-院長-