2011年7月 No.310 心がけたい健口体操

3月11日に発生した東日本大震災、１カ月以上過ぎても未だ余震が続き、被災者は本当に不安な毎日を過ごしておられます。
救援の物資も交通網の復旧が急ピッチで進み、かなり行き渡るようになったようですが、本当に欲しい物が手に入るようになっているのでしょうか?
先月号で当院も子ども用歯ブラシを送ったことを書きましたが、水も十分手に入らない状況下での歯磨きは難しいようです。
一方、子どもたちは山のように送られてくるお菓子類で口の中は汚れ、むし歯が懸念されます。
お年寄りも口の中の清掃が十分でなく、体力も気力も弱りその上風邪などをひいてしまうと一気に消耗してしまいます。きちっと唾(つば）を胃に飲み込むことができず気管に入り、咳払いで押し出すこともできず、誤って気管に吸い込んで肺炎を引き起こします。(誤嚥性肺炎）体力が衰えた人の死亡原因で最も気をつけなければならない事の一つなのです。
この誤嚥性肺炎を防ぐためには①先ずは口の中を清潔にするための歯磨き。②次に、普通の歯磨きに加えて歯肉磨きを習慣付けたいものです。③その上に、普段から口の体操(健口体操)を心がけて欲しいものです。
下は加古川市立北公民館での健口教室の概要です。堺市でも行っているようです。
さあ はじめよう「健口体操」
1.呼吸 手に息を吹きかける 弱く 強く
2.首・肩・体を伸ばす ゆっくりと ・首を左右に・首を前後に・首をまわす・肩の上げ下げ・背筋を伸ばし軽く左右に体を傾ける
3.顔面・発声・あっはっはっはー・いっひっひっひー・うっふっふっふー・えっへっへっへー・おっほっほっほー・大きな声ではっきりとパ⇒タ⇒ｶ⇒ラ
4.顔・舌 ゆっくり はやく・顔をふくらませる・舌を動かす
5.深呼吸
《言葉で機能訓練》《歌を歌って機能訓練》

ー院長－