2011年12月 No.315 イオン飲料も要注意
先日、1歳4月のお子様にむし歯ができたので治療して欲しいと、熱心なお母様が来院しました。
最近では1歳代の子どものむし歯は滅多に見られません。
おそらく夜中のおっぱいが未だ止められなくてできたむし歯なのではないかと予想しながらお目にかかりました。
確かに前の歯が全部真っ白に脱灰されていて弱々しい様相をしています。
早速夜中の母乳について尋ねたのですが、そうではなかったのです。
しかし、このむし歯は砂糖入りの飲み物を与えていなければ出来ない筈なのでシツコイかもしれませんが少し突っ込んで質問してゆくと、出てきました。
お母さんは全くむし歯の原因とは関係がなく、子どもの水分補給に最適なものとして子ども用品メーカーのイオン飲料を絶えず携帯し、また夜中も子どもが欲しがれば与えていたのです。
実際、その日も当然バッグに携帯していたので見せて頂きました。500㏄のペットボトルでした。容器の説明を見れば100㏄中に4.6gの糖類が含有し、飲ませ方によってはむし歯の原因になりますとはっきり書いてあるではありませんか。
お母さんは十分説明を読まずに子どもにいいと思い込んで与え続けていたようです。その後、衛生士からの報告によれば、一日4、5本、すなわち1日2L以上、糖類にして100g以上を与えていたのでした。ケース買いしていたそうですがその日以降、子どもが相当抵抗して泣いたようですがきっぱり止めたようです。
その結果、夜中のおむつの取り換えが殆どなくなり、三度の食事もよく食べるようになったとの事です。イオン飲料もほどほどに!!
-院長-