2012年3月 No.318 飴はおやつではなかった・・・
明けましておめでとうございます。
今年こそ皆様にとって元気で明るい年でありますよう願ってやみません。
最近ではむし歯のひどい子どもは本当に少なくなりました。しかし、少なくなったとはいえ未だにむし歯のひどい子はいるのです。
昨年、子育ての上で、子どもに良いと思って水分補給のためにイオン飲料水を無制限に飲ませて酷いむし歯を作ってしまった、子ども思いのお母さんの話などを書きました。実際お医者さんにも最近までイオン飲料水が子どもの歯を蝕んでいるとは思っても居なかったという方がたくさん居られました。今でもいるかも知れません。
子どもの歯なんてどうでも良いと虐待にも匹敵する場合は論外として、案外身近に勘違いなどでひどい状態になっている場合があるようです。
先日のことですがむし歯を全部治療してから約3ヶ月後の健診に来られたお子さんのことですが、やはりまたむし歯がたくさんできているのです。せっかく苦労して治療したのに水の泡です。
これほどむし歯ができるのには訳があるはずです。実際私のようなベテラン小児歯科医はこんな子を嫌ほど見てきたのですから自信を持って聴くことができます。やはり原因は飴を食べることでした。お母さんに飴を食べたがるのはいいとして、やはりおやつの時間にあげるようにとお話をしたのです。お母さんは飴はおやつであげているのではないというのです。
飴はおやつではなく、子どもがぐずったりした時の口封じにあげているのだというのです。口封じならむし歯にならない飴か、ガム・・・何かいいものを開発しなければと考えさせられます。今年もよろしく!!
-院長―