2012年6月 No.323 定期健診に出務して
新学年も始まり2ヶ月が過ぎました。子どもたちは新しい環境にかなり慣れたでしょうか?
今年も定期健康診断の季節がやってきました。育ち盛りの子どもの成長をきっちりと記録してあげましょう。
私も園医をしているので、この時期は木曜日の休診日は健診が入り休みなしの慌ただしい毎日が続きます。
先日は保育園に行ってきました。最近の子どもたちの様子を垣間見る貴重な時間でもあります。
子どもたちの元気な姿を見るにつけこちらも元気になったような気分になれるひと時でもあるのです。
毎年、子どもたちの歯科健診を続けてきて、つくづく思うのですが、子どものむし歯が少なくなり本当に綺麗になったことです。
子どもたちもむし歯で痛い目にあうことも少ないからか、ほとんどのお子さんは大人しく大きな口を開いて健診を受けることができます。
最近では、むし歯の子どもより、歯の数が少ない(先天性欠如)や歯の数が多い(過剰歯)そして2本の歯がくっついている(癒合歯)など歯の異常のケースの方が多いくらいです。
その上、指しゃぶり等の不良習癖のために前の歯が噛み合わなくなっている(開口)の子どもも年齢の低い子に結構みられます。不正咬合の始まりで、上手に指導して早く止めさせる必要があります。
その他よく見かけるのは、上の前の歯と歯の間の紐のような歯肉(上唇小帯)が太く短いため上唇が動きにくい子や、舌小帯が短くて舌の動きが制限されている場合等が結構みられます。
むし歯が少なくなったとはいえ、中には昔が懐かしくなるような酷い子も少しはいます。一般の歯科で治療を受けて、先生が苦労している様子が見て取れる子も居るようですが、こんな子こそその子のためにもまた先生のためにも、小児専門医にかかる事をお勧めいたします。
―院長―