2012年7月 No.324 子どもの発熱
子どもの発熱
朝、元気に幼稚園に出かけたお子様が、検温で37.5度を超えているのでお迎えに来てくださいと言われ帰ってきました。お家で安静にしてあげて下さいということです。
最近は大事とって早々に帰宅させる園が多いようですが、検温しなければ分からず、38度を少し超えていてもなんのその、子どもは元気に遊びまわっているようです。
子どもの発熱にどのように対処すればよいかについてお話します。
① 発熱自体は、感染に対する正常な防御反応である。免疫機能を高めるなどの生体にとって有益な面を持っています。
② 一方、発熱による倦怠感や辛さ、食欲低下などの症状を現す側面が あります。発熱は症状であり、病気ではありません。
③上昇した体温を下げることにより、子どもの不快をとるようにまず配慮すべきです。
・解熱剤を飲ませる前に次のような処置を試みてください。
1):水分の補給
2):厚着をさせず、部屋を涼しくする
3):体を水でぬらして絞ったタオルで拭く
4):頭部を冷やす
39度近くまで発熱したら熱性の痙攣をおこしたり、極端に不機嫌になったり、食欲がなく水分も十分とれないようであれば解熱剤を使う必要があります。普段から、体温計で正常時、異常時を知っておく必要があります。
―院長―