No.127 よい歯を育てる会に参加して
高石市にお住まいの皆様はご存じのはずですが、高石市を管轄する保健所は泉 大津保健所です。泉大津市、忠岡町を合わせて2市1町を管轄しています。 そ の泉大津保健所に「よい歯を育てる会」があります。今から20年前、子供のム シ歯がひどくて、住民から子供のムシ歯を治療してほしい、ムシ歯予防の方法を 分かりやすく教えてほしい、などの声が大きくなり、それが地域の歯科医師にも 届くようになり、有志の歯科医が集まって、その時「ムシ歯を作らない会」を発 足させたのでした。
18年前、私が羽衣に「大橋小児歯科」を開院するため、保健所に届けを出し に行った時、そんな会があるあるのを聞かされて、共感するところがあり、さっ そく会員になりました。
当時から、泉大津保健所には大阪府で唯一、歯科衛生士が勤務していました。 また、月に一度矯正相談日があって大学から専門医が出張して相談を受け、かな り積極的に取り組んでいました。
会の主な事業は地域の1歳半児を対象にムシ歯を作らない健康な子供を育て るための口腔衛生指導、口腔検診、フッ素塗布などです。その子供たちを6カ月 毎に3歳までフォローして行きます。
さすが、何年もやっていますと、ムシ歯も少なくなり会の名前も「よい歯を育 てる会」へと変更しなければならないくらいになりました。
実際、3歳児のムシ歯にかかっている子供の割合は、平成6年度で全国平均5 9%であるのに対し、高石市は33%、よい歯を育てる会では24%でした。い まだ子供にはムシ歯が付き物だと思っているお母さんがいたら、少し時代遅れで すよ。
今では、3歳児でムシ歯を持っている子はもうすでに少数派になってしまって いるのです。今からでも、積極的に取り組んで欲しいものです。
ムシ歯は、日頃からの予防を心がければ確実に防ぐことができるのだというこ とを私は毎日の診療、そしてこの会を通して皆さんから教えられたのです。 そ して、春休み第一日目の来る3月23日(土)に泉大津駅前のテクスピアでよい 歯を育てる会20周年記念フェアーを開催致します。ご家族お揃いでおでかけ下 さい。お昼からは当院はお休みにして皆様をお迎えいたします。