2006年7月 No.210 見なおしたい舌の働き
昨年、口の周りの筋肉を鍛える話をしましたが、心当たりのある方がかなりお られたよいです。
そこで、今年は口の中で歯とともにも最も大きな存在である舌の話から始めま しょう。
最近の子どもは
1 柔らかい食べ物が増え、咀嚼の回数は明らかに減少していると言われてい
ます。更に、
2 抑揚のない不明朗な音で、ぼそぼそと喋る子どもが増えています。 この二つの現象が気になるといわれてかなり長くますが、これは[舌をおろそ かにする?]ということではないでしょうか。 舌には三つの機能があります。 第一の機能は、ものを噛み砕く、咀嚼(そしゃく)する。 第二の機能は、飲み込む動作、嚥下(えんげ)する。 第三の機能は、言葉を発音するきのう、構音(こうおん) というように、舌には生きていくために最も大切な食べる機能が託されている のです。
そして、他人との会話をするという機能があります、これらの機能は全て脳 の神経回路を活動させる大切な情報を与える元なのです。
そのように考えると、正しい舌の使い方を知ることは成長盛りのお子さまに とって非常に大切な事だという事が分かります。
それが、はじめに書いたように、「舌をおろそかにする」ような状態が続い ているとすれば大変なことです。
ごく当たり前の日常の習慣を見直し、正してあげることが大切です。
歯の働きと同様、今年は舌の働き、唇の働きなど,口の周りの筋肉の活動を見 直しそれらの健全な成長を見守り、お子さまの健康な成長に少しでもお役に立 てればと思います。